柏市 創業融資 成功事例【共同代表者で開業するケース】

当事務所でご支援させていただいたお客様の創業融資事例です。

属性

合同会社
移動販売を開業する20代女性のAさんとBさん。

ご相談時の状況

・当初はAさんとBさんの支援をしているZ社からのご相談だった。Z社が融資を受けて、AさんBさんと共に事業を始めたいとのこと。

・しかし、Z社の詳細をヒアリングをしたところ、Z社で融資を受けるのは無理と判断。
・そこで、そもそも事業を興したかったAさんかBさんのどちらかで創業融資を受けた方が可能性があるのではないかと提案。
・その後、Aさんをメインにスタートした。

融資における問題点

・Z社で事業を始めようとしていたため、Z社でクラウドファンディング、テスト販売をしていた。しかし、Z社で動いていたため、融資を受けるAさんの通帳にクラファンとテスト販売の売上代金の入金がない。
・上記により、Z社との関係が怪しまれるのではないかという懸念があった。

解決方法【融資までの流れ】

現状と今後の展望をヒアリング

AさんとBさんのうち、自己資金を持っていたAさんにメインで動いていただくことを提案。
Aさんからお話をお伺いしたところ可能性はあると判断した。
理由は以下の通り。

1,開業する業種の経験がある、相方のBさんにも経験があるので経験面での問題はない。
2,Aさんの自己資金が十分にあった。支払いの遅れもない。
3,消費者金融やカードローンの借入れもなかった。
4,Z社のことは別にして、テスト販売での売上実績が十分にあった。

日本政策金融公庫と協議

当事務所を担当している都内の日本政策金融公庫の職員に、今回の状況を説明する。
Z社のことも納得ができるので、正直に話せば大きな問題にはならないのではとのことだった。

合同会社を設立

お二人の希望もあり、AさんとBさんが共同代表という形で合同会社を設立。
資本金をいくらにするかもご相談いただき、AさんとBさん双方の資本金を払い込む。

事業計画書を作成

テスト販売の売上実績を根拠に現実的なラインの売上げで作成。
同時に返済可能な利益を確保した計画書を作る。
テスト販売の売上実績も補足資料によって示した。

日本政策金融公庫に融資の申込み

日本政策金融公庫の弊所担当者に融資を申し込み。
融資申し込み後、本店所在地を管轄する日本政策金融公庫の支店へ引き継がれる。

日本政策金融公庫の面談

共同代表での融資になるため、メインのAさんだけでなくBさんも一緒に面談。
この時の面談対策としては以下の通り。

・Z社のことについては、聞かれない限り自分から話さない。あくまでも支援してもらったというスタンス。
・共同代表なので、経営方針が一致していること、今後の方向性が分かれないか等の意思疎通。

この案件では支店の審査担当者の意向により、私の面談同席はNGだった。
(面談の同席は各審査担当者により判断が異なる)

融資が決定

約2週間後、満額の融資が決定した。

結果

・日本政策金融公庫で希望金額の融資に成功。
・商品のユニークさが弊所を担当する公庫職員の目に留まり、公庫が主催する商談会に弊所経由で参加要請があった。商談会で縁があった大手鉄道会社と継続交渉中。

【作成・提出資料】

・創業計画書(日本政策金融公庫のフォーマット)
・創業計画書の補足資料(事業の内容等を詳しく文章で書いたもの)
・売上げ計画書(テスト販売の売上実績を根拠に36ヵ月分作成)
・損益計画書(36ヵ月分)
・資金繰り表(12ヵ月分)

【今回のアピールポイント】

・AさんとBさんの経歴と勤務時代の実績。
・テスト販売の売上実績を、補足資料に具体的数値で記載し販売力の強さを示す。
・商品の独自性。

今回のポイント

・Aさんが十分に自己資金を蓄積していた。
・AさんとBさん両方に開業業種の経験があった。
・テスト販売の売上実績が複数回あった。
・合同会社を設立したこと。(登記することで実際に2人で事業をすることを証明できる。仮に個人事業で一緒に事業をすると主張しても、その証明ができない)
・AさんとBさん2人で面談に行ってもらった。

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