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コラム

柏市 創業融資の審査を通過した人は何をしたのか?【事例編】

創業融資を受けられる確率は50%。
いや、もっと低い30%、20%なんていう数字をネット上で目にします。
しかし、そのような厳しい確率にもかかわらず、希望通りの融資を受けている人も存在します。
満額の融資を受けた人はどのようにして審査を通過したのでしょうか?

今回は無事に創業融資を受けた4名の方の事例を書いてみました。
何が金融機関に評価されたのか、ご参考になれば幸いです。

創業融資の審査のポイントを解説

まず、前提として、創業融資の重要ポイントを解説します。

創業融資で特に重要視しているポイントは以下の3点です。

1、自己資金
2、開業業種の経験
3、事業計画書の内容

となります。
これは、日本政策金融公庫も信用保証協会の保証付き(制度融資)も同じです。
では、それぞれどのようなところが審査されるのでしょうか。

・自己資金と融資希望額のバランス

例を挙げると、500万円の融資希望額に対し、自己資金が20万円だと融資は無理です。
しかし、同じ500万円という金額でも、自己資金が200万円持っていると可能性は十分です。
このように、融資希望額に対する自己資金のボリュームがカギとなります。

日本政策金融公庫の職員によると、
「自己資金を貯めてきた人は、開業にむけてしっかりと準備をしたという評価をしている」とのことでした。

自己資金を貯める=開業に向けて準備した努力を、通帳の履歴で客観的に証明できる。
ということなので、創業融資の審査において強力なプラス材料になります。
ちなみに、創業融資の審査では個人の通帳を必ず確認されます。

・自己資金の出どころ

たとえば、審査時の通帳にある現金が毎月給料を貯めたものであれば問題ありません。
そうではなく、「通帳にある現金は全額親族からの支援金です」
という場合、自分で貯めた自己資金よりも評価は低くなります。
なぜなら、自己資金の重要な意味である「開業に向けた準備」として評価できないからです。
通帳のお金がどこから来たものか。というのも重要です。

・支払うべきものを支払っているか

毎月の光熱費や携帯代、家賃など決まった時期に支払うものを支払っているのか。
これも重要なポイントです。
支払いが滞っていたりすると、お金にだらしない人という評価をされてしまいます。
そのような人には、本当に返済してもらえるのか、怖くてお金を貸すことができません。

他にも、税金の滞納も要注意です。
納める義務があるのに納めていない場合、基本的に融資はできません。
ただし、合法的に免税になっていて納める必要がない場合はこの限りではありません。

・開業する業種の経験がない人よりもある人の方が融資をしやすい。

開業業種の経験があった方が事業も成功しやすいだろうということです。

また、日本政策金融公庫の追跡調査では、
業種経験がない人はある人よりも貸倒率が高くなる。という調査結果をだしていました。
貸倒率が高いと当然融資はしにくくなります。

・事業計画書をしっかり作っていく必要がある。

たとえば、当事務所では
「売上げ予定表」
「損益計画書」
「資金繰り表」
「事業内容等を文章化したもの」
以上の4点を必ず作成して金融機関に提出しています。
ここまで作りこんでいくと「しっかり作っていただいて」と面談の時に担当者から言われます。

事業計画がわかりやすい=事業の内容や資金計画が把握しやすい=審査しやすい=融資もできる
ということになります。

日本政策金融公庫の職員によると、損益計画書がまったく体裁を成していない事はよくあると言っていました。
自己資金や経験の条件を満たしていても、事業計画書の出来が悪くて否決されては非常にもったいないです。

以上「自己資金」「開業業種の経験」「事業計画書」この3点が審査の重要ポイントです。

もちろん、これだけで審査をしているのではありません。
他にも、個人的な借入の状況や過去の経営経験、人柄、担当職員の融資姿勢など総合的な要素で結果は変わります。

自己資金を貯めて審査を通過

上記の創業融資のポイントを前提に、
審査を通過した方は何をしていたのか見ていきましょう。

・事業経験は弱いが、自己資金が多かった事例

この方は創業融資としては高額な1500万円以上の融資を受けた方です。
建築系の事業を開業なさいました。
しかし、創業融資のポイントである開業業種の経験はアルバイトのみ。
正社員として勤務したことはありませんでした。
やはり、アルバイトでは弱いという印象です。
前職は建築関係とは全く関係ない、畑違いのものでした。

しかし、自己資金はかなり貯蓄していました。
700万円以上はあったように記憶しています。
ここまで貯蓄できていると希望金額が大きくても何とかなりそうです。

ただ、どうしても経験面が弱いのでここに対策をしました。
この方のお父様が建築系の仕事一筋で定年退職されていたので、
お父様をパートナーにして事業を行うことにしました。
このように、事業パートナーもいることをアピールし、経験の弱さを補強して融資を申し込みました。

結果は希望通りの金額で融資されました。

このケースは1500万円以上という高額なものです。
仮に自己資金が100万、200万(これでも多い方ですが)ではおそらく、希望通りの金額で決まっていないと思います。

お父様を事業パートナーとしてご本人の経歴の弱さを補足しましたが、
何よりも経験の弱さをカバーしたのは「自己資金の多さ」という案件でした。

・自己資金、経験共に強かった事例

この方は900万円以上の融資を受けた方です。
病院のサポート事業を開業なさいました。

開業前に勤めていた会社での経験を活かして、勤務していた会社と同じビジネスモデルの事業でした。
そのため、勤務時代の集客、オペレーションなどのノウハウがそのまま使えました。
このように、自身の経験をそのまま活かせるというのは、融資審査で有利になります。

また、自己資金も400万円以上あったように記憶しています。
このくらい自己資金があって、経験も十分であれば900万以上の融資でも可能性は大きくなります。

審査の結果としては希望通りの満額回答でした。

以上のように、自身の経験を活かす事業で、かつ自己資金も貯蓄していれば
創業融資の審査においてはかなりプラスに働きます。

以上2つの事例は自己資金を多く持っていたケースです。
ですが、なかなかここまでの資金を貯蓄できる方も多くないというのが実感です。

大事なのは自己資金と希望金額のバランス。
大きい希望金額には多額の自己資金が必要ということで、
それほど大きな金額を借りないのであれば、それに見合った自己資金で大丈夫ということになります。

開業業種の経験を評価されて審査を通過

続いては開業業種の経験を評価されて融資を受けた事例です。

・自己資金は弱いが業歴が評価されたケース

この方は500万以上の融資を受けて整体院を開業なさいました。

しかし、創業融資の重要ポイントである自己資金は親族からの支援金のみ。
ご本人が貯めた自己資金ではないので、どうしても評価は弱くなってしまいます。

ですが、整体の業界一筋で経歴は20年以上あり、
施術した人数は延べ1万人以上という実績をお持ちでした。

信用保証協会の保証付きの融資を使ったのですが、
保証協会の職員から経歴に関して評価してもらえたと、お客様にご報告いただきました。

審査の結果としては希望通りの金額で決まりました。

このケースは自己資金の弱さをご自身の経歴が補いました
仮に経験がまったくのゼロだったら結果は変わっていたでしょう。

このお客様のように自己資金と経験のバランスで融資の結果が変わることがあります。
自己資金と経験の両方あれば申し分ないのですが、必ずしもそういうわけにはいきません。

自己資金と経験のバランスなので、
自己資金が少なければ、自己資金の少なさを経験の豊富さで補う。

逆に経験が乏しいのであれば、自己資金を貯めて経験の弱さを補う。
といった事が必要になります。

ちなみに、よくある質問で
「何年くらいの経験があれば良いですか」と聞かれるのですが、
日本政策金融公庫が評価しているのは年数ではありません。
(数ヶ月とか半年では弱いですが…)
日本政策金融公庫の職員によると「経験で重要視しているのは勤務時代に何を経験したのか。どのような実績があるのか」とのことでした。
経歴はしっかりと創業計画書でアピールする必要があります。

すでに売上げを作っていた

最後は自己資金と経験以外のところで評価されたケースです。

・自己資金も経験も弱かったが売上げの契約を取っていたケース

この方はセミナー講師、コンサル業を開業なさいました。

融資を申し込んだ時点での自己資金は数十万円。
さらに、個人的な借り入れも数十万あったように記憶しています。
前職はコンサル業とはまったく違うものでした。
ただ、プラス材料として副業でコンサル業の契約を200万円ほど獲得していました。

この副業の売上げを本格的に開業する前、「準備期間のテストマーケティング」という位置付けにしました。
そして、「テストマーケティングは上手くいった。今後も契約が取れる見込みがある。今まで契約した代金もこれから回収予定」
というようにして融資を申し込みました。

結果は公庫と保証協会の保証付き融資の両方から合計400万円。希望通りの金額で決定しました。

創業融資のポイントである自己資金、経験が弱くても他に補える点があれば融資を受けることができる。
そんなことを教えてくれるケースです。
ただし、自己資金と経験が弱いと高額な融資は難しいというのが実感です。

最後に

以上、創業融資に成功した事例を紹介いたしました。
事業計画書の内容はすべての人に共通する最低条件なので、
事例の方々は皆さんしっかり作っています。

事業計画の作りこみは前提としつつ、
自己資金や経験に強みがあったので創業融資の審査に通過することができました。

自己資金と経験、あればあるほど審査は通りやすくなります。

しかし、無いからといってすぐにあきらめるのは早いとも思います。
私自身もお客様からお話を伺った時「厳しいかも」と思う方が、
融資を申し込んだら審査を通ることもあります。

開業後に必ず必要になる「あきらめない」という姿勢も大事な気がします。

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