047-343-9519

コラム

松戸市 起業資金 融資の返済期間はどのくらいにするべきか?

創業融資を申し込む際、返済期間を決めないといけません。
何年で返済するか悩むこともあると思います。
長く借りるべきか、それとも早く返すべきなのか。

そこで、今回は7年返済と3年返済を比較し、シュミレーションしてみました。
長さをどうするかで、毎月の返済負担に大きな差が生じます。
少しでもお役に立つ内容であれば幸いです。

なおこの記事は以下の内容に触れています。
・日本政策金融公庫の「女性・若者・シニア起業家支援資金」の概要
・返済期間が違うとどうなるかシュミレーション
・3年返済と7年返済の比較
・個人的におすすめするのは長期返済

日本政策金融公庫の「女性・若者/シニア起業家支援資金」の概要

創業融資を受けるためによく利用される日本政策金融公庫。
その日本政策金融公庫には「新創業融資制度」など、創業者向けの制度がいくつか用意されています。

その中でも利用勝手が良い創業融資制度として「女性・若者/シニア起業家支援資金」という制度があります。
まずは、この融資制度の概要から解説していきます。

女性、若者/シニア起業家支援資金の概要
【利用できる方】

女性または35歳未満か55歳以上の男性で、
新たに事業を始める、もしくは事業開始後おおむね7年以内の方が対象。

〈解説〉
女性は誰でも申込みできます。
男性は35歳未満の方と55歳以上であれば申し込むことができます。
対象の年齢から外れてしまう方は「新創業融資制度」や「新規開業資金」など、他の創業融資制度を利用することになります。

【資金の使い道】

新たに事業を始めるため、または事業開始後に必要とする設備資金および運転資金

〈解説〉
事業用に使うお金が対象です。
融資金で自宅を購入したり、株式を購入したりはできません。

事業目的であっても、車両など設備の購入資金として融資されたお金を、仕入れや人件費の支払いのような運転資金に使うこともできません。
このように、融資を申し込んだ時の資金の使い道と全く違うお金の使い方を「資金使途違反」と言います。
この資金使途違反がばれてしまうと、重大な違反となり、今後はその金融機関と取引ができなくなります。
場合によっては、一括返済を求められることもありますので気を付けましょう。

【融資限度額】

7,200万円(うち運転資金4,800万円)

〈解説〉
融資限度額は7,200万円ですが、誰でも7,200万円借りられるということではありません。

どのくらい借りられるのかは、自己資金の金額やその人の経歴、ビジネスモデルなどを総合的に判断して決定されます。
一般的には数百万円で落ち着くことが多いです。

【返済期間】

設備資金 20年以内<うち据置期間2年以内>
運転資金 7年以内<うち据置期間2年以内>

〈解説〉
据置期間とは元金の返済を行わず、利息の支払だけをする期間をいいます。
設備資金は20年となっていますが、20年で借りられることは少ないです。
運転資金であれば、据置期間を含めて7年以内に返済をします。
運転資金はMAXの7年で借りられることが多いですが、7年以内であれば短くできます。

【利率(年利)】
基本的に特別利率A(基準金利から-0,4%)が適用されます。

地方創生推進交付金を活用した起業支援金の交付決定を受けて事業を始める方と、
技術・ノウハウ等に新規性がみられる方は特別利率B(基準金利から-0,65%)が適用されます。

地方創生推進交付金を活用した起業支援金及び移住支援金の両方の交付決定を受けて新たに事業を始める方は特別利率C(基準金利から-0,9%)が適用されます。

なお土地取得資金は基準利率となります。

〈解説〉
こちらで利率を指定する余地はほとんどありませんが、特別金利が適用されるので若干お得です。

【担保・保証人】

お客様のご希望を伺いながらご相談させていただきます。

〈解説〉
日本政策金融公庫のホームページでは「お客さまのご希望を伺いながらご相談させていただきます」と記載されていますが、原則的に不要です。
一昔前は担保や連帯保証人は当たり前のように要求されていました。
しかし、現在は担保や連帯保証人を要求することはほとんどありません。

以上、「女性・若者/シニア起業家支援資金」の概要について解説してきました。
ここからは、返済期間について具体的な例も使いながら解説していきます。

返済期間が違うとどうなるかシュミレーション

ここからは、返済期間が違うとどのような違いがあるのか。
前掲した「女性・若者/シニア起業家支援資金」を、返済期間を変えて借りたときの違いをシュミレーションしてみます。
この制度は運転資金であれば最長7年返済できますので、3年返済と7年返済の2パターンで試算します。
なお融資額はどちらも800万円で計算します。

3年返済で借りた場合

まずは3年という期間で返済するケースの例です。
以下がその条件となります。

・融資金額:800万円
・返済期間:3年
・据置期間:なし
・利息:2.4%(高めに試算)

という条件で創業融資を受けたとすると、どのようになるのでしょうか。

・毎月の元金返済:800万円÷36ヵ月=約22万2千円
・毎月の利息:約16000円(元金の返済が進むと少なくなっていきます)
・元金と利息を合わせたひと月あたりの金額:約23万8千円

というように24万円弱のお金がひと月で出ていきます。

7年返済で借りた場合

次に7年返済でシュミレーションしてみます。
以下がその条件となります。(黄色が付いている箇所が3年返済と異なるところです)

・融資金額:800万円
・返済期間:7年
・据置期間:6ヵ月
・利息:2.4%

という条件で借りるとどうなるでしょうか。

・毎月の元金返済:800万円÷78ヵ月(据置期間6ヵ月は元金返済不要)=約10万2千円
・毎月の利息:約16000円(元金の返済が進むと少なくなります)
・元金と利息を合わせたひと月あたりの金額:約11万8千円
・当初6ヶ月の据置期間中の支払額(利息のみ):約16000円

というように借入れから半年は毎月約16000円の支出。
その後は12万円弱のお金がひと月で出ていきます。

以上のような計算結果がでました。
次項では両者の違いを項目別に見ていきたいと思います。

3年返済と7年返済の比較

前項では3年返済と7年返済で計算してみました。
ここでそれぞれの項目を比較してみたいと思います。

ひと月の【元本返済金額】

3年で返済する場合:約22万2千円
7年で返済する場合:約10万2千円

7年返済の方が約10万円ひと月の返済負担が軽くなっています。

毎月の【利息】

3年で返済する場合:約16000円
7年で返済する場合:約16000円

簡易的に計算しているので毎月同額になっていますが、実際は元本の返済が進むにつれて利息の支払額は少しずつ減少していきます。

両方とも800万円を2.4%で借りているので返済当初は金額が同じです。
ただし、3年で返済する場合は7年返済よりも元金の減少が早いので、利息の金額の減り方も早くなります。
逆に7年返済の場合、元金の減り方が遅く7年間残債があるので、3年返済よりも利息の総額は多くなります。

元金と利息を合わせた【ひと月あたり合計支払額】

3年で返済する場合:約23万8千円
7年で返済する場合:約11万8千円

元金と利息を合わせると、ひと月の支払いは7年返済の方が約12万円ほど軽くなります。

【据置期間】

3年で返済する場合:なし
7年で返済する場合:6ヶ月

3年で返済する場合は据置期間なしで試算したので、借入れ初月から元金返済が始まります。
3年×12ヵ月で36回払いです。

※今回のシュミレーションでは据置期間を設けませんでしたが、3年の返済でも据置期間を設定することは可能です。

7年で返済する場合は据置期間を6ヶ月で設定しました。
借入れから6ヶ月間は利息のみの16000円の支払いになります。その期間が経過したら元金の返済が開始します。

7年×12ヵ月-6ヶ月で元金は78回払いとなります。

※7年返済でも据置期間を設定しないことができます。その場合は7年×12=84回で元金を返済します。

個人的なおすすめは長期での返済

創業期においてはできるだけ長期で、しかも据置期間を設定して借りるというのが、個人的にはおすすめです。
今回のシュミレーションでいうと7年返済で据置期間を設定するパターンになります。
なぜかというと、開業時は売上げが十分にないことが多いからです。

その苦しい時期に返済の負担が大きいと、返済が経営を苦しくする一因になる可能性があります。

借り方で支払額が全然違う

上記のシュミレーションのとおり
同じ800万円を借りる場合でも、借り方次第で大きな差が生まれます。

3年返済と7年返済で比べると、最初の1年間の支払額(利息含む)は以下のようになります。

【3年返済の場合の1年目】
23万8千円×12ヵ月=285万6千円

【7年返済(据置期間6ヶ月)の場合の1年目】
11万8千円×6ヶ月+16000×6ヶ月=70万8千円+9万6千円=80万4千円
(元利含む期間)(利息のみの期間)

というように、単純に3年返済するのと、7年返済(6ヶ月据置期間)にするのでは、開業1年目の返済負担が205万2千円も軽くなります。

1年目の差額は205万円になるので、この差額を有効に使い売上げを作り、事業を軌道に乗せたいところです。

前掲の例でも、3年返済の場合のひと月の出金額は約23万8千円。
対して、7年返済の場合はひと月約11万8千円。
返済2年目以降もこの12万円の差はかなり大きなものになります。

ちなみに2年目以降の年間返済額は以下のようになります。
【3年返済の場合】
23万8千円×12ヶ月=285万6千円

【7年返済の場合】
11万8千円×12ヶ月=141万6千円

【年間返済額の差額】
144万円

2年目からは1年間で144万円の差がでます。

このように、開業時だけでなく開業した後の「資金繰り」という観点で、なるべく長期の返済を個人的におすすめしています。

お金を単純に返済に充てるよりも、広告費などの「お客様作り」に使うという有効利用をしていきたいです。
同時に資金繰りが詰まると倒産になってしまうので、返済負担が原因で資金繰りが厳しくならないように毎月の負担を減らしていきたいところです。

さいごに

日本政策金融公庫の「女性・若者/シニア起業家支援資金」を利用する場合、
返済期間によって、どのような違いがあるのかシュミレーションをしてみました。

まとめると
・融資額800万円のケースだと、3年返済は7年返済よりひと月の返済額が12万円大きい。
・長期返済でひと月の返済負担を減らす。
・据置期間も使って創業当初の返済負担を軽くする。
・借り方次第で、創業1年目の返済負担はかなり軽くなる。(今回のシュミレーションでは約205万円軽減)
・資金繰りが詰まると倒産するので、返済負担を軽くするために長期返済が個人的におすすめ。

最後までお読みいただきありがとうございました。
少しでもお役に立つ内容であれば幸いです。

関連記事

無料相談フォームはこちら

メールフォームは24時間対応!まずは無料相談をご利用ください

047-343-9519

TOP