柏市 開業1年以上 運転資金の借入可能額を判断する目安を解説

柏市 開業1年以上 運転資金の借入可能額を判断する目安を解説

融資をどのくらいの金額で受けられるのか。
気になりますよね。

そんな時に使える、融資を受けられる金額を判断する目安があります。
これは、開業する時と事業を始めて1年経過した事業者で違います。
今回は、1年以上事業を行っている事業者さんの融資可能額(運転資金)の目安についてお伝えしていきます。

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    この記事では以下の内容に触れています。

  • 融資額を判断する目安
  • 借入月商倍率
  • 実際に借りられるかは別問題

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融資額を判断する目安

融資を受ける際にいくらまで借りられるのか。
これを判断する基準があります。
この基準を知ることで、主に運転資金について銀行はいくらまでなら貸せるのか、その金額的な目安を自分で判断できます。

創業前と1期終了後は審査基準が異なる

いくらまで貸せるかの目安は、創業前と1年終了した事業者で判断基準が違います。
創業前の目安は以下のようになります。

・自己資金額×2

が融資額の目安です。

実際に金額を当てはめると次のようになります。

例:300万円×2=600万円

自己資金が300万円だとすると、600万円までなら無理なくかりられるだろう、というように大体の目安をつけます。
もちろんこれは、開業する人のその他の条件(開業業種の経験の有無など)が満たされた時です。
案件によって、条件的に不利な人はこの目安に満たない額になります。
逆に条件が良い人はもっと大きい金額を借りることができます。

創業期は自己資金が判断の目安になりますが、
1期事業が終了し、決算が終わると融資可能額の判断の仕方が変わります。

それは主に以下の財務指標を使って大まかな目安をつけるからです。

借入月商倍率

決算終了後、融資できる金額を判断する目安を、専門用語で「借入月商倍率」といいます。
どのようなものかというと、直近の決算で平均月商の何ヶ月分借入れがあるのか、を見る財務指標です。

借入れの残高が平均月商の2ヶ月分あれば「2」。
平均月商の3ヶ月分あれば「3」となります。

例えば、年商1200万円の会社に500万円の残債がある場合、平均月商100万円×5ヶ月分ということで、借入月商倍率は「5」となります。

借入月商倍率を使った目安

では、この借入月商倍率を使った場合の目安とはどのようなものでしょう。
運転資金に限ったものですが以下のように判断をします。

「月商の3ヶ月分なら青信号、6ヶ月分なら黄信号、それ以上は赤信号」

つまり、3ヶ月分なら安心して貸せる、6ヶ月に近づくほどハードルは上がり、6ヶ月を超えてくるとかなり厳しい、と金融機関は判断します。

ただこれは運転資金のみに使える目安で、設備資金ではまた違ってきます。
例えば、ホテルや旅館といった設備投資が過大になる業種は年商の数年分の借入残高が普通にあります。

事例

では、具体的にどのように判断するのか見ていきましょう。

例えば、以下のような条件の会社があるとします。

・A社
・年商 2400万円
・平均月商 200万円
・借入残高 なし

この場合は、
平均月商200万円×3ヶ月=600万円

600万円までなら借入月商倍率が「3」なので、無理なく融資できるのではないかと判断します。

仮にこのA社が1200万円の融資を希望した場合はどうでしょう。
200万円×6ヶ月=1200万円

1200万円の融資を希望する場合、借入月商倍率が「6」となり年商の半分で借入過多、融資を受けるのは無理ではないですが減額対応も十分考えられます。
満額出れば金融機関が相当頑張ってくれたと言えます。

では、この会社にすでに借入れがあった場合はどうなるでしょう。
上記のA社にすでに残債が300万円あったとすると以下のようになります。

平均月商200万円×3ヶ月=600万円

ですが、すでに300万円の残債があるので、

600万円-300万円(残債分)=300万円

ということで、残債も含めて借入月商倍率が「3」となる300万円までなら無理なく借りられるのではないかと判断でき、400、500万円と上がっていくとハードルが高くなっていきます。

A社は借入れがなければ600万円まで借りられます。
しかし、残債が300万円あれば残債の金額も加味して300万円までとなります。
すでに融資されている金額も含めて借入月商倍率は判断されるのです。

実際に借りられるかは別問題

今回お伝えしているのは、金額の判断に使う目安にすぎません。
融資の可否を判断するものではありません。

したがって、借入月商倍率的には○○万円まで借入可能、となっいてもその通りにならないこともあります。
例えば、売上げはあるもののそれ以上に赤字が累積していて黒字化の見込みがない、資金の使い道が赤字の補てんである、代表者がブラックリストに載っているなど。

逆に、売上げも少しずつ伸びて黒字化している、取引先が増えたので仕入れを増やしたい、スタッフの雇用に資金が必要など、前向きな借入れの場合は借入月商倍率の範囲よりも多めに融資を受けられることも考えられます。

最初の金額の判断で借入月商倍率を使い、その後本格的な審査で具体的な融資額が決まる、という流れですね。

さいごに

借入可能な金額の目安である「借入月商倍率」についてお伝えしてきました。
ただ、これは金額の目安なので実際に融資が受けられるかはまた別問題になってきます。
また、借入月商倍率があまり良くなくても、金融機関の融資姿勢や日頃の付き合い方によっては、希望通り融資が実行されたりもします。なので、あくまでも目安として覚えていただけると良いです。

少しでもお役に立つ内容でしたら幸いです。