当事務所でご支援させていただいたお客様の創業融資事例です。
概要
自己資金のみで開業したが赤字が続いていた。そこで、フランチャイズに加盟して売上げ増を図るがFCに加盟するための資金がないため融資が必要になった。
実績が赤字続きと厳しいこともあり、融資が受けやすい日本政策金融公庫の「中小企業経営力強化資金」で融資を申し込む。結果的に満額の融資を受けることができた。
属性
個人事業主
30代後半の女性経営者
ご相談時の状況
・半年前に自己資金のみで美容関連の事業を開業したが、毎月赤字が続き手元資金が少ない状態を親族の支援金で持ちこたえている状況。
・今後は集客の支援もしてくれる美容業のフランチャイズに加盟し、事業の立て直しを図っている。
・しかし、フランチャイズ加盟金が高額な事と運転資金が必要な事から融資が必要となっていた。
融資における問題点
・開業後半年間の実績が赤字続きであったこと。
(開業1年未満で赤字続きの事業への融資は、金融機関として融資しにくいケース)
解決方法【解決までの流れ】
現状と今後の展望をヒアリング
ヒアリングの内容をもとに、日本政策金融公庫の職員と事前に協議
融資が受けられるかどうか微妙な案件であったため、公庫の弊所担当職員と事前に協議を行う。
事前協議では、融資審査で問題になりそうな点と審査がスムーズになる方法を把握。
今回は「中小企業経営力強化資金」という融資制度を使うとやりやすいという内容だった。
加盟予定のフランチャイズ本部に協力を要請
立地条件などが似た加盟店の売上げデータを数店舗分いただけないかお客様に提案し、本部からもらうことができた。
フランチャイズ本部からいただいたデータも使いながら事業計画書を作成
事業計画書では売上げが低迷した原因と改善策も示す。
通常の創業融資では記載しないが、今回はあえて記載した。
知り合いの税理士と連携し、前述の「中小企業経営力強化資金」で融資を申込
結果
・ご本人の当初の希望額よりも200万円ほど増やしての融資申込みとなった(希望額では不足したため)が無事に満額の融資が決定。
・フランチャイズに加盟後は売上が向上し、開業後過去最高の売上水準を達成。
【作成・提出資料】
・創業計画書 事業内容やセールスポイント、取引先、今後の計画を文章で伝えるもの
・売上検討表 (3カ年分)
・損益計画書 (3カ年分)
・資金繰り表
・資金計画書
・中小企業経営力強化資金用の事業計画書 (日本政策金融公庫の所定のもの)
・フランチャイズ加盟店の売上実績 (数店舗分)
今回のポイント
・フランチャイズ本部から他の加盟店のデータをもらえたことで、FC加盟後の業績見通しや返済の可能性を根拠を持って示すことができた。
・知り合いである認定支援機関の税理士と協力して、他の融資制度よりも融資がしやすい「中小企業経営力強化資金」で申し込んだこと。