松戸市 創業支援融資の成功例【公庫で設備資金を、銀行で運転資金を調達したケース】

当事務所でご支援させていただいたお客様の創業融資事例です。

概要

前職とは無関係の業種をフランチャイズに加盟して開業予定。他の行政書士事務所に相談したが、未経験業種での開業を理由に意味不明な提案をされた。しかし、当事務所では十分可能性があると判断。結果的に日本政策金融公庫と地方銀行の両方から創業融資を受けることができた。

属性

個人事業主
50代の男性

ご相談時の状況

・車関係のフランチャイズに加盟して開業するお客様。
・ご相談に来られる前月にFC加盟金を支払い研修を受け修了していた。
・会社の退職も決定していたので後には引けない状態。
・当初の希望金額は700~800万円。

融資における問題点

・弊所に来られる前に他の行政書士事務所に相談したが、未経験業種での開業を理由に意味不明な提案をされていた。(未経験業種での開業の場合、融資にはマイナス)
・店舗の改装費用などで多額の資金が必要だった。
・コロナ禍は厳しい回答をすることがある。(公庫の職員談)

解決方法【融資までの流れ】

現状と今後の展望をヒアリング

他の行政書士事務所では意味不明な提案をされていたが、ヒアリングの結果、弊所では「正攻法で十分に可能性があると判断」した。
理由としては以下の通り。

  • フランチャイズでの開業のため、経験の無さはある程度カバーできること。
  • フランチャイズ本部に加盟金としてすでに支払った金額は自己資金として評価できること。
  • 退職金が初回面談の数週間後に入金されるため、十分な自己資金が見込めること。
  • ご本人の前職がネット広告関係であったので、集客力が強みであること。
事業計画書を作成

内装工事の見積もりを取っている間に事業計画書を作成。

未経験業種の開業だが、前職で身につけたネット集客のノウハウが、開業後の集客にも力を発揮することを強みとして打ち出す。
既存のFC加盟店の実績データをもとに事業計画書を作成し、返済ができることを説明。

融資の申込み金額を確定

内装工事の発注先が決定したので、工事の見積額も決定。
見積額を事業計画書に反映させることにより、融資の申込み金額も確定した。

日本政策金融公庫に融資の申し込み

日本政策金融公庫の弊所を担当する職員に申し込む。
この時、融資金額が高額になることから「少し減額されるかもしれないので、減った分は銀行にお願いする方法がある」と提案される。

地銀と協議

上記、公庫職員の話を受けて弊所と関係がある地銀の担当者と協議。
地銀担当者との話し合いの結果「公庫の回答が出た後に、減った分ではなく、減っても減らなくても同じ金額で融資する」という方向で決まる。

日本政策金融公庫の面談

面談に同席。
面談時の担当者の感触は良く、「前向きに検討する」ということだった。

融資の決定

公庫の面談から1週間後、満額での融資が決定。

地銀に報告

公庫の決定を受けて地方銀行の担当者に、満額回答の報告。
融資の申込みをし、創業計画書一式も提出した。

信用保証協会へ送られる

地銀の店内稟議を通過したので、信用保証協会の審査へ送られる。
その後、ご本人と保証協会の担当者で電話面談。

融資が決定

電話面談の翌週に融資が決定した。

結果

・日本政策金融公庫は希望通りの金額で融資が決定。(設備資金)
返済期間10年、据置期間6ヶ月、利率は特別利率が適用され1.66%で実行。

・信用保証協会も無事に満額で融資が決定。(運転資金)
返済期間5年、据置期間6ヶ月、利率は1.00%。

・結果的にお客様の当初の希望額(700〜800万円)より多く資金調達に成功し、資金的に余裕を持って開業できた。

【作成・提出資料】

・創業計画書(日本政策金融公庫のフォーマット)
・創業計画書の補足資料(事業の内容等を詳しく文章で書いたもの)
・売上げ計画書(36ヵ月分作成)
・損益計画書(36ヵ月分)
・資金繰り表(12ヵ月分)
・競合店一覧(お客様作成)
・既存のFC加盟店(3店舗)の売上げ推移をFC本部からもらい提出

今回のポイント

・開業する事業の経験はなかったが、フランチャイズでの開業だったため、経験不足をある程度補うことができた。
・先に支払った加盟金を含め、自己資金が十分にあった。
・事業計画書がよかった。(今回の公庫の審査担当者談)
・他社との差別化ができており、本人が集客ノウハウをもっていた。(公庫の審査担当者談)
・日本政策金融公庫では設備資金を、地方銀行では運転資金ということで、2ヶ所利用できた。

創業融資成功事例の概要一覧はこちら