柏市 開業資金の融資 支援事例 【自己資金がゼロのケース】

当事務所でご支援させていただいたお客様の創業融資事例です。

概要

ご本人の自己資金はなかったが、親族からの支援金を自己資金とすることで自己資金不足を解消。信用金庫に申込み後、想定外のことが起こったため日本政策金融公庫にも融資を申し込む。
結果的に日本政策金融公庫と信用金庫の両方から創業融資を受けることができた。

属性

柏市で開業予定の40代の男性。
勤務先と同じ業種での開業。

ご相談時の状況

・創業融資の重要点となる自己資金がゼロだったが、開業の意志は強く、ネット情報にあるように本当に融資が無理なのか確かめたくてご相談に。

融資における問題点

・自己資金がゼロだと、基本的に創業融資を受けることは不可能。
・カードローンの残債が数十万円残っていたこと。(日本政策金融公庫は生活費などの個人的借入を嫌う)

解決方法〈融資実行までの流れ〉

現状と今後の展望をヒアリング

自己資金がゼロなので、ご両親などから支援金をもらえないか提案。
ご両親からの支援が受けられるということで、この支援金を自己資金として使うことに。
※親族からの支援金は自己資金としてみてもらえることがある。

状況を日本政策金融公庫の職員に事前に相談

しかし、カードローンの残債があることから希望金額までは厳しいとの回答。
そこで、日本政策金融公庫ではなく、近くの信用金庫で制度融資を受けることを選択。

創業計画書を作成
信用金庫に融資を申し込み

いくつか信用金庫をあたり、増額提案された信用金庫に融資を申し込んだ。

信用保証協会と面談

制度融資を使うには信用保証協会の保証が必要のため、保証協会の職員との面談へ。

面談時に保証協会が過去の事故情報を調べており、厳しいかもしれないという状態に。
※20年以上前のことで、ご本人は関係ないと思い私には話さなかった。

日本政策金融公庫にも融資申し込み

保証協会が事故情報を知っていたとご本人から報告があったため、以前に事前相談した支店とは別の日本政策金融公庫(最終手段に残しておいた)にも融資を申し込む。

日本政策金融公庫の面談に同席

日本政策金融公庫の面談に同席。
公庫では過去の事故情報には触れられず、スムーズに終了。

結果

・日本政策金融公庫は面談から2営業日後に希望通りの金額で融資が決定。
・厳しいかもしれないとなっていた、制度融資も信用保証協会がOKをだし、希望通りの金額で融資が決定。
・日本政策金融公庫と信用保証協会の両方ともOKがでたので、結果的に希望額の2倍の金額を借りることができた。そのため、運転資金をかなり多く持って開業できた。

【作成・提出資料】

・創業計画書 事業内容やセールスポイント、取引先、今後の計画を文章で伝えるもの。
・売上検討表 (3カ年分)
・損益計画書 (3カ年分)
・資金繰り表
・資金計画書

今回のポイント

・親御様から支援金をいただけたこと。
・業種的に融資希望額がそれほど大きくなかったこと。
・ご本人の業界経験歴が長く、しっかりしていたこと。(実績を数値で伝えた)
・ご本人の熱意。
・後日、ご本人が信用金庫の担当者になぜ制度融資が満額で決まったのか聞いてみたところ、「事業計画書の内容ですね」との回答だったとのこと。

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