沖縄県の現状から見える開業資金調達に必要なもの

先日沖縄の開業資金に関する日経の記事が出ていました。
そこから見えることを書いてみます。

まず最初に開業資金に占める金融機関からの借り入れの比率が沖縄は69.9%と、
全国平均の59.8%を大きく上回ったそうです。
借り入れの比率は沖縄が10%多いですが、必要な資金総額は
沖縄も全国も平均して1410万円でした。

自己資金の比率は全国が24.9%で、沖縄が21.8%だったそうです。

ここからわかるのは、公庫は「自己資金は必要資金総額の3割
持っていて下さい」という姿勢ですが、おおむね全国の場合は
その姿勢に沿っているのかな、という数字が出たことです。

開業前に同じ業種で働いた経験のある人は全国が87.2%だが、
沖縄は58.2%にとどまった。ともありました。

ここからわかるのは公庫の貸出先の87%の人が起業する業種の
経験があること。裏を返せば起業する業種の経験が無いと新規開業での
借り入れは難しいということを証明しているようにも見えます。

ただこの経験を何とかして計画書作成で金融機関にどう見せるかが
私の仕事だったりします。

沖縄で現在の採算状況と開業計画の検討具合を調べると、
「十分検討できた」人の74.4%が「黒字基調」と答えた一方、
「不十分だった」とする事業者では「赤字基調」が69.2%を占めた。
とも書いてありました。

これも結構大事だと個人的には思います。
資金の借り入れには開業計画は必須です。

それに加えて、開業前の準備も大事です。
もちろん開業する業種の経験も開業前の準備に入ると思います。

どうやって売り上げをあげるのかの販促方法を考えたり、
集客⇒見込み客フォロー⇒販売⇒顧客フォローの流れの仕組みを
考えたり、自分の事業に合った方法を探し出すのも重要な気がします。

この沖縄県の記事からわかる資金調達に必要な事は
・事業開始に必要な金額の3割の自己資金
・起業する業種の経験(直接関係するものが無くても諦めないでください。
 必ず過去になにかしらアピールできる点があるはずです)
・開業計画をじっくり検討すること